せいきまつなしゃべり

このブログは、社会から遮断された生活を送ってきたアウタサイダー達へ送る 厳しさや社会での生き方のノウハウを愚民である私がレクチャーする日記です。今日も明日も割り箸の一本でカレーライスを食べたいです。そんな生活が出来ているあなたはどうぞこのブログからは回れ右してください。肉体労働者、SNS皆無者、チーマー、カラーギャング、砂糖と塩の区別がつかない若者達へ送るレクイエムです。

Bの血を持つもの

ものの数時間で痛みもなにも感じず

俺は鏡を前に倒れてこんだ。

 

なんだこれは、蜘蛛じゃなくなっている。

「お好みの仕上がりでしょうか?追加料金が少し掛かります、ローランド様の紹介ですのでお安く出來ますよ。今なら後2回ガチャ引ける!みたいな感覚です!どうですか」

 

頭の中が混乱している。

女の声が飛び交っている。

でもまぁよく喋る女だ。

 

人間に戻っている。

過去の人間、いや俺じゃないこれは、

 

菅原文太の顔だ。

俺がリクエストしたいぶし銀の中のいぶし顔

菅原の文太だ。

 

「咲夜様!咲夜様!どうでしょう?もう一度ガチャを引きますか?いまなら、、、」

 

これでいい。いやこれがいい。

これでよかった。

 

「でわ、お会計です。」

 

持金なんてほぼない。ローランドに、つけておくことにした。

 

思いのほか、メンエスでの時間が早く

 

そうだ、次はドレアムの「心」を磨く努力を真似しよう。

と言っても、見た目とは違い

「心」なんてそうすぐには、学ぶことが出来ない。

気がかりなことになぜ、俺とローランドが人間では無いのにあいつは、一人だけ人間のままなのか

 

メンエスの女に聞いてみると、

「あぁードレアム様ですね?以前、こちらで手術しましたよー。。ものすごく怪我をされてたみたいで原型を留めていなくてあれ、なんだっけなぁー。」

 

「おぃ!女!思い出せ!以前からあいつは人間なのか?それとも人間じゃない何者だったのかを」

 

俺は、前のめりに女の首を掴み聞き出そうとした。

 

「く、るぅしぃですぅはな、し、て」

 

バタンっ、、、、、、。

 

おぃ!女!何倒れているんだ!?

おぃ!しっかりしろ、力をそこまで入れていないはずだが、女は息をしていなかった。

俺は、首を掴んだ手と女の首を見ると

粘い糸が出ていた。

 

数時間で人間に完全になっていたわけでなく

蜘蛛と人間のハーフ

漫画で言うと犬夜叉のような生き物になっていた。

 

いゃむしろ人間の容姿で手から糸が出る?

鬼に金棒とはこういうことなのか。

 

余韻に慕っている場合でわない。

 

この女の処理を考えなければ今の俺は菅原文太だ。

もし誰かに見つかってしまえば

やっと手に入れたこの生活を手放すことになる。

 

ローランドに電話をした。

俺は事情を説明した。

「なに!?女を、、やっちまった?

そうか、まぁ俺が紹介した店でもあるからな

そのままにしとけ、ドレアムを向かわせるから」

 

頼りにしていないがこの状況、俺にはどうすることも出来ない。

 

ドレアムと話す良い機会にもなる

待つこととするか

ものの数分でドレアムがメンエスにきた。

「ローランドさんから事情は聞いた、仕事を増やすな、グラスだけ洗ってろ」

相変わらず無愛想なやつ。。

 

ドレアムは、女を両手で包むように

まるでハンバーグをパンパンするように丸く丸くボール状にし

店の外へ出て蹴り飛ばした。

女、いやボール女は姿が見えなくなるほど飛んで行った。

俺は唖然としてこの一連の流れを目にした。

 

「当たり前じゃねぇからなこの状況。」

 

ドレアムがそう口にした。

 

いつもなら食い下がる俺であるが

ドレアムと何としてでも近づきたくて

「あんたも昔ここでお世話になったみたいだな!」

 

だな!のビックリぐらいの所でドレアムの顔が0距離で俺に接近した。

 

「Bの血がうずく、消えろ。」

余りにも威圧感があり

いびし顔になった俺も何も言わず逃げるように店を後にした。

 

Bの血?