せいきまつなしゃべり

このブログは、社会から遮断された生活を送ってきたアウタサイダー達へ送る 厳しさや社会での生き方のノウハウを愚民である私がレクチャーする日記です。今日も明日も割り箸の一本でカレーライスを食べたいです。そんな生活が出来ているあなたはどうぞこのブログからは回れ右してください。肉体労働者、SNS皆無者、チーマー、カラーギャング、砂糖と塩の区別がつかない若者達へ送るレクイエムです。

刺青男

翌日、スプチューバへ仕事に向かった俺は

ローランドの顔を合せてすぐに

床に頭をつけ土下座をした。

昨日のことの尻拭いをしてもらったからだ。

 

「顔に似合わないことはしなくていい

それより男磨いてきたんだな。」

 

そうだ俺は、今はいぶし顔

こんな男を捨てるような真似をする必要はなかった。

 

人一人殺したぐらいで今までやってきた事に比べれば大差はない。

 

ドレアムは、相変わらず

俺とは目を合さず。まるで昨日の事が無かった事のように仕事をしている。

 

Bの血?

ドレアムが昨日言っていた言葉が気になる。

 

だが、近寄るなと言われた身

聞き方を間違えれば俺も昨日の女

ボール女みたいにされるかもしれん

 

ん?なぜドレアムは、昨日

ボールのように女を丸めることが出来たんだ?

 

声をかける隙がないぐらいに

店は有り難い事に繁盛している。

 

そんな、時に

 

「じゃま するでぇー、、昨日、うちの若い子やったん、この店のもんやろぉ?

おぉ!!こら」

 

ドアが開いたと同時に顔面に般若と鎖鎌の刺青を入れた男が立っている。

 

すぐにローランドが対応するが

どうやら昨日のメンエス店から上納金を貰う側のモノホンの男がスプチューバに殴りこんでたみたいだ。

 

この歌舞伎町で幅を利かせれる

ある程度わ。

だが、行き過ぎると本職に目をつけられる。

この店の店長、ローランドでさえも頭が上がらないこの状況の中、

ボール女を、蹴り飛ばした張本人のドレアムは、いつものように他の客の対応をしていた。

 

あいつには恐れるものが無いのか

余りにも本職の声が凄く

店内に居る客たちがゾロゾロとお会計を済ませて帰っていく。

 

流石にドレアムも客に対する気持ちと売上のことがあるから

「おぃ、般若のおっさん、昨日の女、結構飛んで行ったぞ、見つかったか?」

 

本職は、すぐさまドレアムに近づき

「貴様があの女をやったんだな、ちょっと外に面かせや」

ドレアムと刺青男は店の外へ消えていった。

 

俺は、顔がいぶしになったがかなりの震えがあり外へ出ることが出来なかった。

 

ふと、ローランドの方へ目をやると

先程とは打って変わって残りの客に

「さっきは、ごめんねーうち変なのたまに来るから気にしないで〜」

 

恐ろしいのはこいつも一緒か

どんな顔して接客してるんだ。