俺は言われるがまま、ブシのベットに腰を掛けた。
昨日帰ったこと
嘘をついたことを別に怒っては、無いけど
ヘゲは、そーゆうことをする人間であったって
事実が信じれなくて
なんか悲しくて
だから、今日もう一度会って話がしたくて
と、
俺が悪いのにこう言ってくれるブシを
なんか、裏があるんじゃないかと
勝手に思ってたのかな
案外、まともなのかな
一途ってやつかな
でも、俺は女が好き。
もし、この先
いや、今ここでそーゆう類の何かしら
ブシからアブノーマルなアクションがあれば
俺は人を辞める。
自分で人間という役目を終わらせる。
ことになるだろう。
ブシの次の一手に
何も起こらない事を願う
純粋無垢な中学生の俺が居た。
ブシは、あれこれ話をしたのち
俺の横に腰をかけ
俺の両肩に手を伸ばしてきた。
だから、ゆうたやん。
俺、人間やめる
って警告したよな。
と、もうどうにでもなれ
少し我慢すれば済むことだ
下を向いて目を閉じた。
「そのまま目を閉じたままで、俺の言う通りにしてくれない?」
一手から二手、
これは、正しく俺を新世界に導く
大いなる王手を掛けたブシの大勝負に違わない。
俺は、もうなすがままに
次の行動を待った。
しっかりと拳は、握ったまま
握る強さで両掌に血を滲ませ
汚れいく俺という人間を、産んでくれた
母や土方の父を思い浮かべ
まるで、正気を失った桜散る日本兵の如し
沖縄の空で散ってみせます。
自ら志願したんだ俺は!
迷うことはない。
「肩の力を抜いて頭の中に黄色と赤色の物を深く念じる様に想像して
次に目を開けてと俺がゆったらベットにゆっくり横になり手を胸に重ねて再び目を閉じて
後は、俺は黒い布を被せるから
さっき思い浮かべた物を口に出してみて」
と、
何やら想像を絶する
よくわからないことをくちゃくちゃと話しているクソニートブシ
まっ!
そんなことより俺は人間を辞めずに済んだ
俺が想像してたムチモホブラザーズの盃を交わすくだりだと
これまた勝手に思っていただけのようだ。
こうなりゃブシの言う通りひと先ず動いてみよう。
俺は、言われた通り
黄色のバナナと赤色の
ここは、あえて特殊なサンタでも想像する。
どうせ、占いか手品かなんか
また趣味にしてるだけだろと
そして、ベットに横になり
俺は、
「バナナ」
「サンタ」
と目を開け口にした。
目の前に黒装束のブシが
エセ占い師みたいな身なりで、、
俺の横に立っていた。
ブシが
「でわ、布を被せるのでもう一度目を閉じ
今口にしたものに一番近い人物又は、生命、生き物、動物でもなんでも生きている物を想像して
出来たら自分で布を取って」と。
なんやねんこいつ
いつの間にこんな見てくれ出来たんや。
想像するものゲキムズやんかいさ
お遊びにお付き合いしましょうか。
バチグソ生命の危機を感じてたのは
俺だけなんかい。
にしても、これは占いなのか何なのか
まぁ想像しよう。
バナナ、、、、んまぁ単純にゴリラ
サンタ、、、、んーここは、なんかふざけるか
いゃ、嘘も見抜くだろうから
純粋にサンタ=親父!
プレゼント持ってくるのは親父!
にしよう。
俺はそう考え布を外した。
「でぃ!でゃぁ!はぁぁぁ!!」
と、急にブシは俺に向かって
バナナの皮を投げつけた
え?えええ!!
何この物理的な手法
しかも、バナナの皮
用意できるもんなん?
早ない?
何かにつけてこいつ早くない!!
「ハァハァ、たぶん上手くいったよ、これで終わった。ハァハァ」
なんかよくわからんけど
生魂尽きたみたいな芝居で
俺の事を見ているブシ
やっぱりこいつは、マトモでもなんでもなくて
家に居すぎて頭が可笑しくなった
だだのクソニート便所コオロギなんやな。
と、その場でフッと鼻で笑いそうになった
が、、
「ゴリラね、後はお父様ね、これね、一個目は何も意味はなしてないんだけどね、二個目に想像したものとは、もうこの世に居ないんだよ。ハハハハ実は、そーゆう黒魔術みたいなもの。試したかった。理由を伝えるとさせてもらえないでしょ。
一個目のバナナを直接投げつけたのは
一個目は、物理的に二個目は、魔術として叶うっていうカラクリなんだよね。」
ま!ま!
まって!
もうね、中学生は、ヤンキーかほんまのアホかクソ真面目しかのジャンルやん?
ブシはどれにも当てはまらない
アタマオカシイトヲカシなんよ。
黒魔術ってどーゆうことなんやろ。
で、なんて、
俺の親父がこの世に居ない?
アホ抜かせ
そんなもんで魔術が使えるなら
とうの昔に
俺がメリケンとかで試してるっちゅーねん。
俺は、
「え、やばなぃ?こわっ帰って調べよ」
とおちゃらけてみせた。
ブシはもちろん笑う素振りもせず
俺に黒魔術を行い床に倒れた。
次回、土方の親父が背中のタトゥーについて
俺たち家族に告白して
実はナックルズの表紙をかざる。