そうこの俺は、濃い味大好きバカジタロウ
今日も行きつけのコテコテの油もっさりとんこつラーメン店へと開店直後に入店する。
「店長!いつもの豚足大盛りで!」
へぃ!バカジさんいっつも早いね!いつもより多めに入れておくよ!
「店長、なにかいいことあったの?いつもなら大盛りっつっても枝豆2個おまけしてくれるだけなのに」
なになに何もイイコトないよ。
しいて言えば昨日、バイトの子が面接にきたことくらいかな?
「え?そんなんでサービスしてくれるの?よっぽど店長好みの、、女のコでしょ???」
バカジ君、ラーメン!はいできあがり!
麺が伸びる前にくいなよ!ハハハ
「おお!豚足に、豚の耳に、前足も入ってる!!やっほぉおおおおい!!って僕、話し変えられてる?まぁいいか!」
言うまでもなくバカジは、ものの数分でとんこつ豚ラーメンをペロりとたいらげ
会計に進んだ。
「店長!ごっつぁん!めっちゃうまかったで!」
はぃ、バカジ君!明日も来てよ!今日はサービスもしたから17800円ね!!
「て、てんちょぅーそりゃないですよ!!めちゃくちゃボッタクリ居酒屋みたいになってますよ!!ハハハ」
すると突然
店長が片手に持っていた、あのラーメンのお湯を切るザルをものすごい勢いで床に叩きつけた。
「え?、、、店長?」
すんごい剣幕で先程まで冗談をぶっこいてた店長が恐ろしい事を言い出した。
おまえ、バカジタロウじゃないだろ?
この金額聞いてすぐに驚かなかっただろ?
デスペラードでホストやってた咲夜だろお前!!
現に顔面がボールになってるぞこらぁぁぁあ!!
あの時、ぼったくられて無一文になった
この俺を忘れたと言うのか!!
お前があの、ホストクラブで幅を利かせてたのにポツリとあの街から消えて
店長のローランドが何者かによってころされ、、、
ははぁーん、わかったぞ、あの時、ローランドを殺したのは咲夜、いゃ、ドレアムのお前ら二人の仕業だろ。
と、ここまでのラーメン屋の店長の戯言にバカジタロウは、
「ちょ、ちょ、店長、なにゆってんですか?俺はホストなんてやったことないし、ん?顔がボール?、人間ですよ!人間!誰かと勘違いしてません?俺は、ボールでもなんでもなくてだだの味濃い専門の売女ですよ!吉原出身の!ほら、今日も白塗りで休憩中にここきたんですよ!」
と、
いいつつ
下駄を鳴らしながら私はこの街とおさらばしたって話。
この話をあなた達、子供に伝えたかったの。
そう手紙に残しバカジタロウが経営していた孤児院の子供たちに最後に残した言葉であった。