せいきまつなしゃべり

このブログは、社会から遮断された生活を送ってきたアウタサイダー達へ送る 厳しさや社会での生き方のノウハウを愚民である私がレクチャーする日記です。今日も明日も割り箸の一本でカレーライスを食べたいです。そんな生活が出来ているあなたはどうぞこのブログからは回れ右してください。肉体労働者、SNS皆無者、チーマー、カラーギャング、砂糖と塩の区別がつかない若者達へ送るレクイエムです。

イエ☆ナシ 最終回 

リニューアルオープンのパチンコ屋に着いた。

 

しんにょうは、開店前に来たにも関わらず人が少ない。

並んでる人もいないことに

驚いていた。

 

整理券配ったりないのかな?。

 

しんにょうは、時計が読めない。

 

現在の時刻は11時

 

開店時間の1時間後に到着したなんて分かる訳もなく

 

頭を傾げながら店内へ入った。

 

もちろん開店初日

店内には、ゴミク

いや、

 

ものすごい人が台と闘っていた。

 

おっ!やっぱり賑わってますなぁー

店内をウロウロとするしんにょう。

 

確保できる台がない。

 

店内をウロウロしてから早くも45分経過

 

未だに座れる台なんて

あるはずもなく

 

しんにょうは、車で時間を潰そうと店外へ出ようとしていた。

 

???「お兄さんお兄さん台代わりますよー」

 

しんにょうの背中を軽く叩きながら

声をかけてくる人物が現れた。

 

振り返ると

見るからに年金ぐらしの老夫婦二人が

話しかけていた。

 

???「’私達もう帰るからよかったらどうぞ」

 

しんにょうは、礼も告げずに

店内へ振り返り譲ってもらった台へ走り込んだ。

 

その衝撃で老夫婦のおばあさんの方が

転んでしまい大事になってることなど

今のしんにょうは、気付きもしない。

 

やっとのことで台にありつけたしんにょうは、

お金をいれる機械

通称サンドへ

 

恐ろしいことに自作した偽札をぶちこんでいた。

表情一つ変えることもなく何食わぬ顔をしていた。

 

すぐさま不正感知が反応し

しんにょうの目の前の台は

ものすごい爆音の警告音を発動させた。

 

「最近の台はうるせぇーな」

 

画面がブラックアウトしているが

しんにょうは、これも新しい演出だと勘違いをかましていた。

 

両隣、否!前後

否!走り寄ってくる店員

 

反応も出来ぬ早さで

台の椅子から剥がし落とされるしんにょう。

 

床へ転がり落ちた

しんにょうは、とんでもないことを口にした。

 

「さっき老夫婦に台を譲ってもらってサンドにお金を忘れたみたいなんです!!」

 

あろうことか心優しき老夫婦の

 

思い遣りをぶち壊すような発言

 

恩を仇で返すとは、このことか。

 

続けざまに

「自分も被害者なんです!!」

 

ことごとく老夫婦に罪を擦りつけようと嘆いていた。

 

店員は、しんにょうの発言が真実かどうか

とりあえず床に転がり駄々を捏ねているゴミク

 

青年を事務所へ連れて行こうとしていた。

 

取り敢えず防犯カメラで確認しますから!!

こちらへお願いします!!

 

ムクッと床から立ち上がったしんにょうは

 

「仕事ありまんねん」と口にし

 

店員を振りほどきながら出入り口へ一目散に走っていった。

 

一方

店外では、さっきしんにょうにぶつけられた老婆が救急車で運ばれようとしていた。

 

しんにょうは、救急隊員に

「身内の者なんです!!」と救急車に乗り込み

「早く!病院へお願いします!!」と急かせたのだ。

 

救急隊員は、店内の出来事なんて知ることもなく

駆け込んだ青年を身内だと思い

 

しんにょう、老婆、おじいさんを乗せ病院へ向かおうとしていた。

 

ぶつかった衝撃で老婆は、頭を地面に強く打ち意識が無い状態。

 

老婆の手を握り意気消沈のおじいさんは、

この事故がしんにょうのせいであることさえも忘れていた。

 

しんにょうは、好都合すぎて笑いそうになるのを必死に堪えていた。

 

自分の車を駐車場に停めている事を思い出したしんにょうは

 

「すみません車に財布だけとってきますので」

と、ゴリゴリのぱーこきをかました。

 

救急隊員は、しんにょうの車に横付けし少しでも早く病院へ向かえるように

車の場所を聞いていた。

 

「えっと、立駐の方で〜」

 

自分の車に乗り換えてとんずらこくつもりのしんにょうは、救急隊員へ場所を伝えよう。。。。と。。。。

 

「すみません、車の場所わすれました。。思い出すので一旦降ります。。」

 

救急車から降りたしんにょうは、

立駐の中をグルグル

 

ふらふらと歩き回っていた。

 

中々帰ってこないしんにょうに不安になった

救急隊員は、車内のメガホンで

しんにょうに呼びかけていた。

 

数分待っても戻ってこないしんにょう。。

 

様態が見る見る悪くなる老婆を見ていたおじいさんは安否を心配し救急隊員へ

「先に病院へ行きましょう!!」と懇願していた。

 

救急隊員は、しんにょうにその旨をメガホンで伝えながら立駐から出ようとしていた。

 

すると救急車のフロントガラスに写るしんにょうが見えた。

 

「遅くなりましたすみません」

と 

しんにょうは、後方から乗り込み

 

誰も予想なんて、できない

 

とんでもない事をしでかした。

 

あろうことか自分の車が

どこにも見つからない腹いせを

晴らそうとリフトに乗った老婆、手を握るおじいさんもろとも

 

車外へ放り投げたのだ。

 

突然の行動に目を丸くする救急隊員。

 

奇しくも

可動式のリフト乗った老婆は、立駐の坂を超スピードで滑っていく

 

もちろんリフト老婆に跨る姿勢でおじいさんも

一緒に下の階へ

まるで波に乗ったサーファーのごとく

滑り落ちていく。

 

 

 

止まっていた車にものの数分で激突し

 

二人の老人は、見るも無惨に原型を留めていなかった。

 

腹いせが果たせたのか

しんにょうは、救急車から降りて

笑い転げていた。

 

ゴトだけでなく

殺人まで犯したしんにょうは、

天誅を食らったように

 

笑い転げすぎて

 

アホなのか

 

 

同じように下の階へ猛スピードで転がり落ち

星の欠片の様にコッパミジンコ

になってしまった。

 

と、私が知るのはここまでのこと。

 

かれこれこの忌まわしき事件は数十年前に起きたことであるが

 

3人の御霊は、まだこのパチンコ屋の立体駐車場に彷徨い続け

 

時折、屋上で

 

姿が見えるとか見えないとか

 

巷では都市伝説として言い伝えられています。

 

 

追伸

 

声をかけてきた優しき老夫婦

パニエとばばあ

ギャンブル悪魔しんにょうの

御霊物語である。

 

じぃーーーーえんどぅーーー!!!