死んだふりか、、
何を今更、いや待てよ。
実は俺は、アキトシのヘソ毛を半分しか飲み込んでは居らず、もう半分は折り畳んでポケットに入れていた事を思い出した。
ドレアムは丸呑みしたが、俺は匂いに耐えきれず半分にしていた・・・。
臆病な性格がここに来て役に立つ!
バレないように口に入れ、3人の人間の目を眩ませボールとなりドレアム事、遠くへぶっとぶ作戦を思いついた。
一瞬の隙があれば行けるハズ。
ここでミスをすれば二人共、ただアキトシの毛を食べた旅になってしまう。
俺は、ドレアムには伝えず
他の人間共に悟らせることを避ける為に。
腹痛の中、叫び声を上げる!!
うぉぉぉおおおおお!!!
ドタバタとのたうち回る動きの中、口にケツゲを忍ばせた。
ドレアムと3人の人間は唖然としてた。
「よし、うまくいった。後はボールへ擬態するだけだ。」
以前、ドレアムから伝授をされた方法を思い出し
念じてみた。
はっ!!
うんどうかいのおおたまころがしみたいな大きなタマタマになりまたまんた。
「くそ、上手くいかないか。。。
いゃ、この大玉で3人を吹き飛ばした後、ドレアムを運んで転がって行こう!!」
おりぁぁああ!!
どーーーん!!!!
ものごっつ3人の名前がない人間共は星屑と成った。
「よし、ドレアム次は俺たちだ透明が切れるまで出来るだけ遠くに逃げるぞ!!」
「まさか、お前にイノチを助けてもらうとわな。」
アキトシのヘソゲの効果は腹痛を負わすと居場所、行動を操作させること。
今は、逃げることだけを考える。
アキトシのさっきの様子では女雛をぱぶってるハズ
そんな時に俺たちの行動なんて見てないはず。
案の定、アキトシにバレる事はなく
俺たちはデスペラーダから生還し水の都キャビーナへ転がっていった。
「はぁはぁはぁ、逃げ切れたみたいだな、とりあえずキャビーナへ来た。そろそろ透明の効果が消えるはず、ぐぅううううわぁああ」
二人は、透明の効果がなくなり得たものは腹痛。
のたうち回る二人。
「あんたたち!いったいどうしたんだぃ!!そんな所で寝転がって」
どうやらキャビーナの街の女が声をかけてきている。
この状況をみて俺たちが普通じゃないことはバカでも分かるだろ。
それより何だ、この女の風貌は!!
足が、、足にヒレ??
俺とドレアムは、腹痛なんて吹っ飛ぶぐらいに驚き一語一句同じセリフを口にした。
「にんぎょ!!???」
そう、ここ水の都キャビーナは人魚の街
街中の女達は、みんな魚の形になっている。
男は居ない。
「あんたたち、大玉になってどっから来たんだい?しかも姿を見えなくして、なんか事情があるんじゃないのかい?逃げて来たんでしょ?」
俺たちの存在が怖くないのか?
透明でも、見えていたのか?
人魚は、透明スキルと同じく姿をくらます能力があるためドレアムと咲夜の透明も人魚の前じゃ全く意味のない
ただ大玉が転がってきたと思ったら人間が目の間でのたうち回ってる状況を目にしただけである。
人間が大玉を、ボールに警戒心や嫌悪感を抱いていないのは
女人特有の金玉好きによるものである。
球体に対しての興味、関心、憧れもちょっちある。
「とりあえずキャビーナの街を案内するわ。の、前に湖で身体を洗いなさい。特にそこのいぶし顔のアンタ!!何を食べたか知らないけどごっつぃ臭いがするわよ。」
それもそうさ、ちょっと前にアキトシのヘソゲを飲み混んだもの。。
俺たちはボロボロになった身体をこの人魚に連れられ湖で身体を洗うことにした。
「ぁああああ!!何日ぶりの風呂だーー!。」
「ふん、血の匂いがやっと消える。」
ゾロゾロ、
ガサガサ、
俺たち二人が身体を洗っている時から感じるどこからかの視線。
俺は気付いた。
確実に いゃ、すんごい近距離で覗かれてる。。
「まぁ咲夜、いいじゃないか、助けて貰ってるお礼として見せつけてやればいいさあ!」
サイコパスシリアルキラリストのドレアムは、そう言いながら、おもむろに金玉を両手で掴み鳥の羽根の様に大きく広げて少しジャンプをしてみせた。
隠れて見ていた人魚たちは大好物の金玉を我が我がと前のめりに見入っていた。
おぃおぃドレアム、ローランドを殺し時はアキトシの能力によって操られあんな、惨ったらしく惨殺したわけじゃなくて
本来の性癖か、なんかだったんだな。と久しぶりに大声を出して笑って見ている俺がいた。
「おぃ!咲夜!お前も笑って突っ立ってないで!早く玉袋を鳥の様に羽ばたかせろ!それで空を飛べ!」
頭がおかしくなったのか?ふざけ過ぎるにも程がある。
と俺は、やはり恥ずかしくなり肩まで湖に浸かり人魚の目を避けた。
「お前は、本当臆病だな。楽しむ時は楽しまないと!!」
シリアルキラリストの言うことはこの時間、この空間のときだけ無視をしておこう。
はっ!!ほらぁぁ!!ふぁ!!
なに!!うそだろ!!!?
とん、だ?いま、ほんとうに飛ばなかったか?
いゃ俺の見間違いじゃない
今、まさに俺の上空遥か雲の上を
ドレアムが金玉袋を両手で羽ばたかせ背中に小学生ぐらいの人魚、二人を乗せ飛んでいる。
空から声がる。
「咲夜!ほら見てみろ!俺は飛べたぞ!!しかも背中に女二人を乗せてるぞ!!このまま何処へまでも行けそうだぞ!ほらぁ」
見た目はアレだか、本当に空をとんでいる。
悔しい。。
なんで飛べたんだ。
俺もこっそり玉袋を水中で伸ばしてみた。
すると見る見る内に玉袋が湖いっぱいになるほどに膨らんでいく。
ちがう、ちがう!俺は上!空を飛びたいんだ!!
ここまで案内してくれた人魚が俺に
「アンタ!水中で金玉いじったでしょ!」
この湖では、代々と言い伝えがあるのよ!
絶対に湖に浸かったまま玉をいじってはイケナイと。
アンタそのままちょっとまってなさい。この街の王女に伝えてくるから!!
待つも何も、身動きが出来ないほどに金玉がデカくなっていく。
そんな俺を空から馬鹿にするような笑いを含ませ
「ハハハ、なんだ、咲夜、なんて格好してんだ、横に広がってどうする。。」
俺は、この状況を夢と思いたいが王女の所へ行った人魚の言葉を信じ
じっと待つことにした。