何事にも理解をしてあげるスタイルが天使として相応しいと思い。
俺は、毎日
「メシじゃ!」と空腹を訴えているパニエについて気になった。
高齢だから認知機能が低下してるのだ
と
なら仕方がないと俺は、パニエの記憶力を試すため
質問をした。
昨日、俺のことを食べようとまたしてましたよね?
「メシじゃ!メシじゃ!」
ちょ、パニエ
「メシじゃ!」
パニエは、呪い狂ったようにメシじゃ!しか言わなくなっていた。
出合った時は、もう少し喋れていたはず
なんだこれ急激に進行するものなのか
天使としての先輩の面影は、毛頭にない。
ただひたすらにご飯の事を考えている
浮浪者に似つかわしい。
汚れじゃねーか。
次に俺は、
「パニエこれ、飯だよ」
とパチンコ屋でくすねた
いゃ、頂戴した景品のビスコを渡してみた。
パニエは、ビスコを受け取ろうとせず
俺の腕に噛みついた。
歯が数本しかないからといって
やはり噛まれたら痛い。
二度としないであろう正拳突きをかましてあげた。
「そんな物は飯じゃないワシが欲しいのは肉じゃ!」
と
ここでしっかりオレのことを肉として食べようとしていたことが分かった。
2発目はエルボーを食らわした。
またこれで俺は天使へと遠回りになるだろうが
こーゆう時は、暴力が一番の正義
言い忘れていたが、既にばばぁは宙に浮かんでいる。
今朝、もう投げ飛ばしている。
五日目でも
やはり俺を食おうとしていたんだ二人は。
なんでも受け入れる心は一旦捨て
俺は二人に
「俺は食べ物じゃない」とはっきり伝えた。
が、伝わるわけでもなく倒れても何度でも立ち向かうゾンビのごとく
俺に襲いかかる
ばばぁとパニエ
俺は、足元に転がるパチンコ屋の電光のパの部分を
両手に持ち真っ二つにぶっ壊し
ノ ノの形に双剣として
返り討ちにめった打ちにした。
二度と無い体験
正直、生きてないだろうが生きた心地がした。
キモチィイイイイイイ!!!!
もちろん目の前のゴミ
いゃ、ばばぁとパニエは倒れ込んだ
誰も俺たちなんて見ていないだろうが
俺も同じように白々しく倒れた。
おわぴ