待てど待てとも
出ていった本職とドレアムは帰ってこない
確実にどちらにとっても不幸な結末になってると予想する。
外には出る勇気がないが、窓から外を眺めた。
ドレアムの後ろ姿しか見えない。
数分後、ドアが開き
そこには、片手にハンドボールぐらいの球体のものを摑んでいるドレアムが立っている。
「すみません、遅くなりました。」
俺には何も言わずローランドだけにそう伝え
「これ、店のカウンターで飾っといて下さい」
と。
俺は恐る恐るドレアムに近づくとハンドボールぐらいの球体の正体は先程の本職の入れていた般若と鎖鎌の刺青が模様となっている
小さめのボールであった。
「ぉい、あんたまさかさっきの男、これにしちまったのか?」
声をかけるなと言われていたが、流石に声を掛けない状況でわなかった。
ドレアムは、こちらを向くことはせず
「店に取って害を及ぼす者は全てこの手でボールにする。 邪魔なお前は、いますぐにでもボールにしてやりたいが、俺の力じゃお前をボールに変えることができない。」
それは、どういうことなのかこいつにとって人を、ボールに変えるなんて容易いことでは?
そんな時、ローランドが口を開く
「同じ血を持った者同士は憎んでも潰し合うことは出来ない」
「ローランドさん、あんまり勝手に喋らんで下さい。俺とこいつは血は一緒かもしれませんが俺は自分の育ての親を殺したりしてません。」
俺と同じ血?
なんで俺が自分の親を殺したことを知ってるんだ。
お前は俺の一体なんなんだ?
まさか、こいつ
Bの血?
俺と同じ昔、ボールとして生きてきたのか??
Bの血?つまり英語で言うとball
そう、おれとドレアムは同じ血族で繋がった義兄弟であることを
知った。