せいきまつなしゃべり

このブログは、社会から遮断された生活を送ってきたアウタサイダー達へ送る 厳しさや社会での生き方のノウハウを愚民である私がレクチャーする日記です。今日も明日も割り箸の一本でカレーライスを食べたいです。そんな生活が出来ているあなたはどうぞこのブログからは回れ右してください。肉体労働者、SNS皆無者、チーマー、カラーギャング、砂糖と塩の区別がつかない若者達へ送るレクイエムです。

カルビンソルマック

俺は手に持った割り箸の血を

エスから頂いた物だと信じ

無我夢中でねぶった

のたうち回るサンバ隊

テレビの中へ逃げようとする前田

 

そんなことはお構いなしに俺は

ひたすらに砂漠に突如現れた湧き水のごとく

血をねぶった

 

俺の家のテレビは小さい

 

14インチのブラウン管テレビに挟まった

前田が画面を突き破り

首周りにガラス片をネックレス代わりに血を流しながら

俺の方へ振り返った

 

前田が言った

 

「俺は前田ではない」

 

ねぶっていた箸をテーブルに叩きつけ

 

俺はゆった

 

「俺が信じてもイエスはお前を信じない」

 

サンバ隊の血を啜った俺は

エスの血が流れている

 

あれから二年

 

俺はずっと十字架にくくりつけられたまま

 

ブラウンに映る前田を遠くから観賞していた。