しんにょう一行は、迷える子羊のように
肩を寄せ合い自分たちで作った簡素なプレハブで今日も過ごしていた。
ただ何もかも人間としての目的や役割を果たす訳でもなく
もう4日もこのように。。
相変わらず、俺が寝静まったら
妙に熱さを感じるのは変わり映えなく
気付いているが気付かないフリをして
身体の火の粉を目を覚める度に振り落としている。
また同じく都度、ばばぁを宙に浮かせるごとし
吹き飛ばしている。
ここには共用の物が沢山ある心温かい人たちの集まりなんだ
だけど同じことを繰り返す老婆と老人には教養ってものが一切無い。
まぁいい
俺は天使だと実感させてくれる出来事として捉えようじゃないか。
そうそう
忘れていた訳でなく
ただ単に全てのもの対して興味が無くなったから
が一番しっくりくるだろう。
老人と老婆の名前や
どんな経緯か
などなど紹介してなかった。
第一に老人と老婆って表現も解りづらい。
老婆は、ばばぁ
老人がじじぃとして
日々語ってるが
男性の高齢者の呼び方が分からない。
だからもぅ俺は紹介がてら
普段呼んでいる名前で語ろうと思う。
老婆→ばばぁ
老人→パニエ
じじぃの方は、遅くなりましたが
実は日本国籍じゃないのです。
フィリピン国籍なのです。
どうりでじじぃだけ
いゃパニエだけ会話が成立しないと思った。
ばばぁは、名前を聞いても
未だに教えてくれないのです。
だからばばぁと呼んでいます。
まっ名前なんて
今ではどうでもいいんですがね。
深堀りします。
まず、なぜ二人がここで存在しているのか
経緯
の前にばばぁは、右目が無いです。
ばばぁは、年金をパチンコでフル稼働させすぎて
破産して
ありありきたりきたりなのですが
人間をお辞めになられたのです。
腹いせの為か、よく通っていた
この店舗で
ぐっちゃりってやつです。
天使でもなんでもなく悪魔みたい理由ですね☆
じじぃも似たようなもので
だが、パニエは
イイ仕事アルヨッテニと悪い若者に
騙されたみたいで
打ち子として激安のお給料で連日連夜フル稼働を課され
体力が尽きる
まで
最後は、パチンコのハンドルが握れない程の握力になると
サポーターとして右手をハンドルにぐるぐるに貼り付けられて
精魂尽きた
こんなもの殺人じゃないか!
どちらもギャンブル好きが運のつき
ですね☆
ちなみにパニエは、右目はあります。
ちなみにばばぁの右目が無い理由は、、
理由よりも眼球の変わりにパチンコ玉埋め込んでいます。
理由は知らん
聞いても教えてくれへんのです。
どちらも推定85歳ぐらい
自分たちも歳が分からないみたいです。
二人共
オサラバがどうあれ
生まれ変わった目的は、何かしらあるみたいです。
ざっと俺を含め説明するなら
ぱちんかす
が一番正しい。
そうこう俺が説明をしている隙にも
ばばぁが手に持った松明に火を灯そうとしているので
紹介はここまで
と、俺はすぐさま
ばばぁの方へ歩み寄った
松明を取り上げ
「今後灯すなら俺じゃなく心を灯しましょう」
と3発殴った
天使とて体が勝手に暴虐的になってしまっていた。
すぐに俺は、ばばぁを羽交い締めにして
「痛かったねぇ〜ごめんねぇ〜もうしないからねぇ〜」
とゴリゴリ典型DV気質クソ肝旦那ばりに
事を収めた。
パエリは、羽交い締めにされたばばぁを見て
「メシじゃ!メシじゃ!」
と、
あっ あくま。
おわぴに