せいきまつなしゃべり

このブログは、社会から遮断された生活を送ってきたアウタサイダー達へ送る 厳しさや社会での生き方のノウハウを愚民である私がレクチャーする日記です。今日も明日も割り箸の一本でカレーライスを食べたいです。そんな生活が出来ているあなたはどうぞこのブログからは回れ右してください。肉体労働者、SNS皆無者、チーマー、カラーギャング、砂糖と塩の区別がつかない若者達へ送るレクイエムです。

中華製のワイヤレスイヤホンレビュー!

外は雨が降っている。

 

夜の雨、ノスタルジックを感じる。

 

傘を片手に外へ出た。

 

両耳に安物の中華のイヤホン。

 

雨の音を感じつつも好きな音楽を聞ける。

ノイズキャンセリングが付いてない

この程度のイヤホンの方が、夜の雨の中で

歩く「俺」を駆り立てる。

 

左ポケットに入れている

クシュクシュのタバコ、

信号待ちで火をつける

 

傘を首と肩で落ちないように挟む

タバコが濡れないように両手で囲みながら

 

映画の主人公になった様な気分で

信号が変わると普段より数倍遅く

足を動かす

出来るだけこの情景に浸っていたいから

 

昼間見ている風景も

今見てみるといつもと違って見える

とかなんとか

 

最寄りのコンビニについた。

 

傘立てに無造作に挿し込む

 

こんな深夜だと店員もレジに立っている訳ではなく

裏で防犯カメラ越しにグータラしてるだろう

 

店内には、俺しか居ない。

 

俺は、ある頼み事でここにきた。

 

「生は、無理だからアレがないとダメ」

その言葉に

こんな深夜の雨の中をカッコよく歩いて来たんだ。

 

薬局じゃ安く買えるが背に腹は代えられない

コンビニでスキンを買いに来た。

 

なんか、蝶の柄のやつがいいっぽい。

 

俺はその蝶を手にレジに走り込んだ。

 

今にもはちきれんばかりのムンムンとしたこの感情を抑えて

 

店員はすぐに出てこない。

 

だから俺は、大声でここに

「ここに多目に!千円おいとくからのぉ!!」

とレジ台に叩きつけて

 

店を出た。

 

あまりにも自分の行動の羞恥心が凄まじく後から追いかけてくる

 

持ってきた傘も傘立てに募金してしまっていることも、忘れ

 

俺は走った。

 

ひたすら家路に向かって走った。

 

雨の中をビチャビチャになりながら

 

先程、渡ったあの信号の前に来た。

 

空を見上げた。

 

片手に蝶の箱

 

俺は雨の降りしきる空に向かって

 

「うぉぉぉぉぉぉぉ!」

と蝶を天にかざした。

 

醜くても良い

 

無様でも良い

 

そう、空から聞こえて来ただろう。

おわぴ。

 

 

 

家路についた俺は、玄関で蝶の箱を開けようとしたが、雨に濡れた箱はビチョグチョで

汚い見た目になっていた為、家で待っていた女に

それなら「生の方がマシ」とかなんとか言われたから

 

外に連れ出してさっきのコンビニでまで

引きずり回そうと考えた。

 

が、あまりにも人道的では無いので

 

俺の両肩に羽をつけて

春になったら一緒に蝶の様に羽ばたいて

甘い蜜吸いに出かけようなって優しい言葉をかけてあげた。

 

それが俺が今、みんなの税金の元でパチンコしてるヌルポです。