藪から棒に辺りは戦場と化した
ゾンビ対天使
となれば格好良く聞こえるだろう。
現実は、パチンコ屋の屋上で
武器を持った大人が
老人二人をしばきあげている地獄絵図である。
俺は、またも倒れたときのように
わざとらしく自分も痛がってるフリをかまし
老人たちに
大丈夫ですか?
と駆け寄った。
パニエとばばぁ
俺が何度か身体を擦り声をかけまくったおかけで
意識を取り戻した。
メシじゃ!!メシじゃ!!
よし、パニエは通常運行だ。
ばばぁは、俺とは目を合わせず
身体を硬直させている。
ばばぁは、この期に及んでまだ記憶が残ってる。
クソが
俺は今すぐにでも
ばばぁだけでも消し去ろうと考えたが
同時に天使として
確実に殺生は良くないと考えを改めて
とりあえずばばぁを宙に浮かばせておいた。
よくよく考えると襲いかかってきたのはこいつらの方で
寧ろ正当防衛だ。
ただオーバーキルしてしまっただけ。
なんかすごく
無性に腹が立ってきた。
俺は、メシじゃじじぃのパニエに
優しさとは裏腹にご飯として
武器にしてしまった
パの字の余った点の部分を
口に押し込んだ。
バリバリと歯の無い歯肉で噛みしめるパニエ
本能的に食を楽しむパニエ
その光景を見て俺のペテン師が
そびえ立った。
何が正しいのかもこの世界に存在しないのだ。
俺は、悪魔と化すかもしれない。
ジイイイイイイィイイイエエエエーンド!!!!