せいきまつなしゃべり

このブログは、社会から遮断された生活を送ってきたアウタサイダー達へ送る 厳しさや社会での生き方のノウハウを愚民である私がレクチャーする日記です。今日も明日も割り箸の一本でカレーライスを食べたいです。そんな生活が出来ているあなたはどうぞこのブログからは回れ右してください。肉体労働者、SNS皆無者、チーマー、カラーギャング、砂糖と塩の区別がつかない若者達へ送るレクイエムです。

悪魔の生まれ変わり

緑のオトコ、アキトシに助言された通り

俺たちは再びローランドの元へ戻ることとなった。

 

出発の際にアキトシからヘソの毛を一本ずつもらった。

 

数分感、姿を消せるスキルつきのヘソの毛。

 

たんとジップロックで密封し懐に納めた。

 

ほんの少しのアキトシからの優しさだった。

 

お世話になったローランドに俺達が始末したと気付かれないようにと。

 

デスペラーダを後にしスプチューバへ急いだ。

 

「いいか、店の前でアキトシから貰った毛を一気飲みするぞ。俺が息の根を止めてからいつもどおりボールに丸める。

お前はボールになったローランドをおもいっきり遠くに蹴ってくれ。

大丈夫、一瞬で済ます。

俺も辛いが情を出すなよ。気付かれたら全て終わりだ。」

 

まて、まってくれ

手順は分かった。

ヘソの毛を飲み込むって

アキトシの毛?ふざけるな。

 

どうやら持っているだけでは、効果を発揮しない。

 

「さぁ着いたぞ、飲み込むんだ。。」

 

二人で、飲み込んだ。

 

自分たちでは透明になったかわからないがドア前のガラスに姿が写っていないことを確認した。

 

ゆっくりと扉を開ける。。

 

カランコロン、

「しまった!!ドアを開けると音がなる鈴をつけていた。。。気付かれる。。」

 

お客が数名とカウンターにローランド。

 

誰もこちらを見る様子がない。

 

酒でベロンベロン状態。

 

あの人らしいな。。。

 

すぐさまドレアムは、ローランドの背後にせまり後頚部を棚にあったアイスピックで勢いよく刺した。

 

倒れ込むローランド。

 

この状況に把握出来ない客、

数秒後、店内が恐れ叫び声が鳴り響く。

 

ドレアムは、こんな時でも冷静に尚且

冷酷にアイスピックを刺す!刺す!!刺す!!

数えただけでも16回、首、頭、耳、刺しまくっていた。

 

恩があろうが根っからの殺し屋

いや、シリアルキラリストのドレアムにとって

此時が一番の絶頂であったことは、後で分かった。

 

ドレアムの股間はいきり立っていた。

 

恐ろしい。その光景を目の当たりにしているのは俺だけである。

 

お客は叫びながら走り去っていた。

 

「はぁはぁはぁ、少しイッチまった、、おぃ、咲夜、早く蹴り飛ばしてくれ、俺たちの透明がそろそろ切れそうだ」

 

俺は情を捨て、ボール状になったローランドを外に運び

あの日、あの時、ワールドカップで見た稲本の強烈シュートを思い出し

見様見真似で蹴り飛ばした。

 

すぶぅーーー!!!

 

俺の目は悪いがそんな俺でもわかる。

遥か彼方へローランドは、飛び消えていった。。

 

事を済ませ店内の方へ戻ると

ドレアムは棚にならぶ酒を店内で破壊しはじめた。

 

興奮が冷めなくて根本からの可笑しい所の発作が出たのか??

 

おぃ!もう言いだろ!!急ごう!!

 

異様な場面に耐えきれず初めて俺はドレアムに意見をした。

 

ドレアムは不敵な笑みを浮かべながら、THEクラブスプチューバのマッチをポケットから取り出し

火を付け飛び散った酒の中に投げ込んだ。

 

見る見る内に店内すべてが轟々と燃えている。

 

「ボールの姿になってまた、デスペラーダへ戻るぞ。証拠は全て燃やし尽くした。」

 

そう言う意図で燃やしたのか。。

 

にしても俺はこいつと同じ血の繋がりがあるのか信じられないぐらいに

スプチューバでのドレアムの行動は狂気じみていた。

 

無心でデスペラーダへ移動した。

 

号外

普通の日記を書きたい気持ちになりました。

 

たまには、こんな記事もあっていいかなと。

 

でわ、行きます。

 

子供が生まれたらまずやることは、役所に届けるものが結構あります。

 

出生届、子供の健康保険証作成、児童手当

育児医療一時なんちゃら給付金とか、その他諸々、

これは、普通はシングルマザーファカならちょっとこの話に関係ないですが、

 

大概は、出産後

嫁とベビが何日か入院するので

これも、自宅出産なら関係ないので その方は気にしないで。

 

で、その間に旦那が役所に提出しに色々行く訳よ。

 

で、俺は仕事も無いクソニートだから

これは、男の仕事や

お前はゆっくり身体を休めなさいとカッコつけ

近くの役場に行く。

 

低収入家族ど!真ん中なので

児童手当の申請はクリア。

 

でね、健康保険証つくるときに会社に努めてたら

国保じゃないから会社に提出するやつもあるわけよ。

 

クソニートとか言いながら一様働いてるから

 

会社に連絡する。

 

子供の扶養を俺にいれるか嫁に入れるかを

聞かれる。

 

何それって感じ。

 

で、まぁそんなのは社会人、いや真っ当な大人なら理解してること。

 

詳しく聞くと普通は、収入が多い方の扶養に入れるものとの事。

 

すぐに入院中の嫁に連絡する。

 

「なんや、今忙しいんや、役場終わったんか?」

 

いゃああのぉー扶養のことなんやけど。。。

 

「前に言うたやろ!わての扶養に入れて、わての会社に申請するからそれまだええんじゃ!!」

 

ん?ぇ。そうなん?いゃ、まてや

そうなると俺の方が収入少ないんか??

おぃ、まぢかよ。

いくら俺がニートみたいな働き方しとっても

それはちょっと、なんか、男としてもあれやしちょ。。

と考えてる中、

 

「おぃ、聞いとんのかい?」電話越しで

聞こえる。。

 

「わての、給料なんか宛にしてへんがな。毎年、総支給額確かめとらんのか?全然、宛に出来ひんことなっとるぞ!」ガチャっ。。。

 

その言葉を最後に電話は鬼斬りされた。

ロロノアかい。

 

男のカッコつけは、ろくな事を起こさない。

 

毎年、そんな明細ちゃんと見てないし。

 

ほんましっかりしとりますな、

 

と思いました。

 

って普通の記事でした。

 

 

追伸、ニートのみたいな仕事について

質問きてた。

 

あんまり詳しくゆえないけど、

お米を精米するときにスーパーとかにある機械あるやろ?

祝日、休日とかの頻繁時期に混雑しないように

精米機の建物前に立ち、ガードする専門の仕事なんですよねぇ、

 

このご時世、精米する機会すくないし

頻繁時期なんて、休みの時でもお呼びじゃないから仕事自体が無いに等しい。

 

後は、セールスの仕事もちょこちょこ、

新築を建築中のオタクに訪問し

洋式便器から和式便器に交換しませんか?ってセールスなんやけど

 

日本じゃ需要が無さすぎてこれも

ほぼ仕事が取れない。

 

建築中の、ときしか売り込みに行けない暗黙のルールもあるから

和式便器担いで訪問したら

高確率で大工に出くわし金槌とか投げられる。

 

家の主にまで辿り着くまで危険がありすぎて

セールスまでやれない現状なんです。

 

ルールについても質問来てたな。

 

建築中、つまり建ててしまってからでは交換費用が数倍かかるので

実は設置前のほうが家主を取り込めやすい。

 

去年から和式便器のコスチュームも自腹を切って新調したのに

 

自分の会社からは、窓際便器と呼ばれ、

お客からは社会のうんちと呼ばれる

汚物仕事なんです。

 

 

ここまで、詳しくしてるのも

みんなに分かって欲しいから

便器を愛する人間になってほしいから

古からのスタイル崩して欲しくないから

 

社訓にも成ってます。

先祖の習わしは守るべし!

 

です。

 

もちろん俺の家は、和式便器

うんこするときやっぱり使いにくいになんかインリンみたいなポーズに、なるから

汚れてもいい木の椅子を改造して

座面に穴開けて座って

うんちしてるよ。

 

 

恩義って何さ

デスペラーダへ着いた。

 

前に訪れたときと変わらず、人っ子一人もいない。

 

こんな街で、何を今更。

 

「おぃ、おまえら起きろ!」

 

ドレアムは、デスペラーダの中心街へ向かいそう、声を張り上げた。

 

誰も居ないこんな場所で何を叫んでるんだ。

 

がさっがさ、ゴロゴロ。

 

ふと、壊れた建物からピンポン玉が転がってきた。

 

「おれだ、ドレアムだ。人間の姿に戻れ」

 

そう、俺がこの地に来たとき

人間は居なかったが

ピンポン玉になった人間が身を隠していたのであった。

 

「ぁぁあーお帰りなさい〜ちょっとまってねぇ」

 

ピンポン玉がそう言うとムクムクと人間の姿に戻った。

見た目は、小汚い人相をした顔色が緑の年配の男だ。

 

なんだ、この汚い人間は。。。

 

「おぃ咲夜、俺たちも人間の姿に戻るぞ」

どすっ!!!

と、俺はドレアムにぶつかられた。

 

「今のお前は、どうせ人間に戻り方もすぐには出来ないから。悪いこの方法で許せ」

と、

痛みを受けた俺は、いぶし人間に戻ることが出来た。

 

「あんたも人間か、いやこないだ来てたな。なんの様だ?」

 

ピンポン玉のおっさんが喋りかけてきた。

 

その前にアンタの身分を説明しろ。

ドレアムは口を開いた。

「咲夜、こいつは昔 俺とお前がここで生まれ育った時に俺たちの世話をしてくれたアキトシだ」

 

なに?俺にはそんな記憶がない。

見に覚えがなさすぎる。

 

「ぉ、お前、あのときの咲夜か?見た目が随分違うが」と、汚い身振りをしながら

近くに来た。

 

に、におぅ。

吐き気をもよおしたが、ドレアムと俺を育てたらしい人物だ。 

 

少し我慢しよう。

 

クンクン、クン。。んんんん!!!

 

「咲夜!!ほんとうに咲夜なんだな!!」

 

どうやら俺の匂いで分かったらしい。

 

一度訪れたときは蜘蛛としてだった為か

どうやら気付かなかったらしい。

 

「思い出に慕ってる暇はない。

すまんな、アキトシ実は。。。」

 

「待て、ドレアムこんな所で話さなくていい。

いつ、あいつらがここに来るかわからんからな。

身を隠せる場所に案内する。」

 

そんなことより風呂に入ってるのか?こいつは、

臭すぎで鼻がもげそうだ。

 

それにこの危険が迫ってるような言い回し確実に良くない事が今後起こる予兆じゃないか。

 

「行くぞ咲夜!」

と、何故かアキトシの後ろを先に歩かせるドレアム。。

 

アンタも臭いが、耐えれないんだな。。。

 

数分歩くと、地下壕の様な所に着いた。

 

「ここならゆっくり話せるが、手短に説明してくれ」とアキトシが開口した。

 

「手短にか、まぁ良い。俺たち二人の身分がスプチューバでローランド以外の人間に知られてしまった。」

とだけ、ドレアムが話すと直ぐに

「それは、まずい。やはりな、この地にもローランド以外の人間が数日前からチラホラ来ている。

その事が原因かもしれない、俺たちボールの意志を持った生物は混血じゃない人間にボールになれることや、存在を知られると闇に葬られる。だから、この地で俺はボールとして人間に悟られず生活をしていた。世話をしてやったのに恩を仇に返しやがって!!」

 

緑色の人相がみるみる内に鬼の形相になっていった。

 

「すまん、それもわかってる。だから急いでこの地に戻ってきた。」

 

「まぁバレてしまったものは、仕方ない。。今からお前らしないと行けないことは、外部に俺たちの存在がこれ以上広がらない様に確実に情報を盛ってる生物を排除しなければならない。

その意味を、分かってるだろ?ローランドは、今まで例外で、あったが。お前らが信用しているからこそ始末しないと行けない。」

 

ん?ローランドは、昔から俺たちの存在を知っていたのになんで今更?

ドレアムは、沈黙の中

鼻を抑えてる。

 

この異様な空気の中、臭いの事を忘れていたが

ドレアムの仕草を見ると俺も再び吐き気がしてきた。

 

苦しそうに鼻声でドレアムが口を小さく開いた

なるべく空気を吸わないように。

 

「やはり、その手段しかないな。ローランドさんには悪いが、手遅れになる前にやるしかないな。」

 

俺は、仮にも本当の父親じゃない人間を殺めたが一度ならず二度も恩義を受けたローランドを始末しないと行けないこの状況を飲み込めずにいた。

 

が、そんな悠長な事を考えてる様子では無さそうだ。

 

「ドレアム、咲夜、お前たちの気持ちは、解る。だが、お前たちのその情だけでBの血族を失う事があれば人間界もボール界もあらゆる物のサイクルが狂う事になる。お前たちがやらなくても俺が始末することになる。」

 

どうやら、人間とボールには共存が出来ないが

古から伝わるテスナによる

科学反応分離を起こす。

 

人間がいるから俺たちが生きれる

ボールがいるから人間が生きれる。

と言う話を結構長く

臭い空間で聞かされた。。

 

 

お世話になりました。店長!!

俺はやっと気付いた。

亡き親父の台詞

 

俺には繋がりのある人間がこの世に生きていたこと。

 

俺、自身がボールの血を持つものであったこと。

 

人間からボールになったことは偶然ではなく

必然なこと。

 

当時、あのときあの日に見た日韓ワールドカップは、今思えば

俺の潜在能力を駆り立てるものだった。

 

そんな回想をしてる束の間、

ドレアムが俺の所に近寄り

「状況が変わった。良くも悪くもお前に俺との繋がりが耳に入ればお前ら二人には、やらなければならない事を、告げられている。

そう、それはお前が力を手に入れ己の力量を図るためだけに殺めてしまった亡き親父からの伝言だ。そして俺たちは、もうこのスプチューバいゃ、この地から離れないと行けない。

それは、ローランドさんも分かっての事だ。

今すぐ出て行く支度をしろ。早く!!」

 

俺は急な出来事に動揺したが、ドレアムの言葉ば、今までの行動から考え間違っていないはずだとすぐに理解出来た。だが、世話になったこの店、ローランドから立ち去るには、少し早過ぎやしないか。

 

店内に僅かに残っているお客達は、俺とドレアムを先程とは、見る目が異なり白い視線を感じる。

 

同じく、ローランドも俺とドレアムに顔を向けず下を向いている。

 

「早くしろ、そのうち解る。俺とお前がここに居たら行けない理由が俺たちの身を案じてのことでもある。」

 

俺は、その言葉を最後にTHEクラブスプチューバを後にした。

 

ローランドには、深く頭を下げ敢えて言葉をかけずに。

 

「これから、お前が初めに向かったデスペラーダへ戻る。そこで俺とお前が今後しなければ行けないことを話す。

その前にお前に擬態化の技を教える」

と、ドレアムは言うやいなや

 

ハッ!!

 

人間の見た目から自らの身体をベースボール程の球体に擬態化させた。

 

「身体を包み込むようにイメージしながらあらゆる関節を中心に折り曲げろ。そして自分がなりたい球体を考えろ。」

 

そう言われるがまま

見様見真似で身体を丸めた。

 

ドレアムがベースボールなら俺は、、、

ゴルフボールを想像しよう。

 

 

ぐわぁぁあー!!!!

 

痛みを感じたが俺の体はゴルフ?ボール?

いや、テニスボールに変体した。

 

「どうやら慣れてない様子だな想像と違う球体になったな。まぁ良い。よし急ぐぞ」

 

俺の頭の中もこいつには知られてるってことなのか?

俺たち二人はボールに擬態し

デスペラーダへ向かった。

 

 

俺の血とお前の血

待てど待てとも

出ていった本職とドレアムは帰ってこない

確実にどちらにとっても不幸な結末になってると予想する。

外には出る勇気がないが、窓から外を眺めた。

 

ドレアムの後ろ姿しか見えない。

 

数分後、ドアが開き

そこには、片手にハンドボールぐらいの球体のものを摑んでいるドレアムが立っている。

 

「すみません、遅くなりました。」

俺には何も言わずローランドだけにそう伝え

「これ、店のカウンターで飾っといて下さい」

と。

 

俺は恐る恐るドレアムに近づくとハンドボールぐらいの球体の正体は先程の本職の入れていた般若と鎖鎌の刺青が模様となっている

小さめのボールであった。

 

「ぉい、あんたまさかさっきの男、これにしちまったのか?」

 

声をかけるなと言われていたが、流石に声を掛けない状況でわなかった。

ドレアムは、こちらを向くことはせず

「店に取って害を及ぼす者は全てこの手でボールにする。 邪魔なお前は、いますぐにでもボールにしてやりたいが、俺の力じゃお前をボールに変えることができない。」

 

それは、どういうことなのかこいつにとって人を、ボールに変えるなんて容易いことでは?

 

そんな時、ローランドが口を開く

 

「同じ血を持った者同士は憎んでも潰し合うことは出来ない」

 

「ローランドさん、あんまり勝手に喋らんで下さい。俺とこいつは血は一緒かもしれませんが俺は自分の育ての親を殺したりしてません。」

 

俺と同じ血?

なんで俺が自分の親を殺したことを知ってるんだ。

 

お前は俺の一体なんなんだ?

 

まさか、こいつ

 

Bの血?

 

俺と同じ昔、ボールとして生きてきたのか??

 

Bの血?つまり英語で言うとball

 

そう、おれとドレアムは同じ血族で繋がった義兄弟であることを

 

知った。

 

 

刺青男

翌日、スプチューバへ仕事に向かった俺は

ローランドの顔を合せてすぐに

床に頭をつけ土下座をした。

昨日のことの尻拭いをしてもらったからだ。

 

「顔に似合わないことはしなくていい

それより男磨いてきたんだな。」

 

そうだ俺は、今はいぶし顔

こんな男を捨てるような真似をする必要はなかった。

 

人一人殺したぐらいで今までやってきた事に比べれば大差はない。

 

ドレアムは、相変わらず

俺とは目を合さず。まるで昨日の事が無かった事のように仕事をしている。

 

Bの血?

ドレアムが昨日言っていた言葉が気になる。

 

だが、近寄るなと言われた身

聞き方を間違えれば俺も昨日の女

ボール女みたいにされるかもしれん

 

ん?なぜドレアムは、昨日

ボールのように女を丸めることが出来たんだ?

 

声をかける隙がないぐらいに

店は有り難い事に繁盛している。

 

そんな、時に

 

「じゃま するでぇー、、昨日、うちの若い子やったん、この店のもんやろぉ?

おぉ!!こら」

 

ドアが開いたと同時に顔面に般若と鎖鎌の刺青を入れた男が立っている。

 

すぐにローランドが対応するが

どうやら昨日のメンエス店から上納金を貰う側のモノホンの男がスプチューバに殴りこんでたみたいだ。

 

この歌舞伎町で幅を利かせれる

ある程度わ。

だが、行き過ぎると本職に目をつけられる。

この店の店長、ローランドでさえも頭が上がらないこの状況の中、

ボール女を、蹴り飛ばした張本人のドレアムは、いつものように他の客の対応をしていた。

 

あいつには恐れるものが無いのか

余りにも本職の声が凄く

店内に居る客たちがゾロゾロとお会計を済ませて帰っていく。

 

流石にドレアムも客に対する気持ちと売上のことがあるから

「おぃ、般若のおっさん、昨日の女、結構飛んで行ったぞ、見つかったか?」

 

本職は、すぐさまドレアムに近づき

「貴様があの女をやったんだな、ちょっと外に面かせや」

ドレアムと刺青男は店の外へ消えていった。

 

俺は、顔がいぶしになったがかなりの震えがあり外へ出ることが出来なかった。

 

ふと、ローランドの方へ目をやると

先程とは打って変わって残りの客に

「さっきは、ごめんねーうち変なのたまに来るから気にしないで〜」

 

恐ろしいのはこいつも一緒か

どんな顔して接客してるんだ。

 

 

 

 

Bの血を持つもの

ものの数時間で痛みもなにも感じず

俺は鏡を前に倒れてこんだ。

 

なんだこれは、蜘蛛じゃなくなっている。

「お好みの仕上がりでしょうか?追加料金が少し掛かります、ローランド様の紹介ですのでお安く出來ますよ。今なら後2回ガチャ引ける!みたいな感覚です!どうですか」

 

頭の中が混乱している。

女の声が飛び交っている。

でもまぁよく喋る女だ。

 

人間に戻っている。

過去の人間、いや俺じゃないこれは、

 

菅原文太の顔だ。

俺がリクエストしたいぶし銀の中のいぶし顔

菅原の文太だ。

 

「咲夜様!咲夜様!どうでしょう?もう一度ガチャを引きますか?いまなら、、、」

 

これでいい。いやこれがいい。

これでよかった。

 

「でわ、お会計です。」

 

持金なんてほぼない。ローランドに、つけておくことにした。

 

思いのほか、メンエスでの時間が早く

 

そうだ、次はドレアムの「心」を磨く努力を真似しよう。

と言っても、見た目とは違い

「心」なんてそうすぐには、学ぶことが出来ない。

気がかりなことになぜ、俺とローランドが人間では無いのにあいつは、一人だけ人間のままなのか

 

メンエスの女に聞いてみると、

「あぁードレアム様ですね?以前、こちらで手術しましたよー。。ものすごく怪我をされてたみたいで原型を留めていなくてあれ、なんだっけなぁー。」

 

「おぃ!女!思い出せ!以前からあいつは人間なのか?それとも人間じゃない何者だったのかを」

 

俺は、前のめりに女の首を掴み聞き出そうとした。

 

「く、るぅしぃですぅはな、し、て」

 

バタンっ、、、、、、。

 

おぃ!女!何倒れているんだ!?

おぃ!しっかりしろ、力をそこまで入れていないはずだが、女は息をしていなかった。

俺は、首を掴んだ手と女の首を見ると

粘い糸が出ていた。

 

数時間で人間に完全になっていたわけでなく

蜘蛛と人間のハーフ

漫画で言うと犬夜叉のような生き物になっていた。

 

いゃむしろ人間の容姿で手から糸が出る?

鬼に金棒とはこういうことなのか。

 

余韻に慕っている場合でわない。

 

この女の処理を考えなければ今の俺は菅原文太だ。

もし誰かに見つかってしまえば

やっと手に入れたこの生活を手放すことになる。

 

ローランドに電話をした。

俺は事情を説明した。

「なに!?女を、、やっちまった?

そうか、まぁ俺が紹介した店でもあるからな

そのままにしとけ、ドレアムを向かわせるから」

 

頼りにしていないがこの状況、俺にはどうすることも出来ない。

 

ドレアムと話す良い機会にもなる

待つこととするか

ものの数分でドレアムがメンエスにきた。

「ローランドさんから事情は聞いた、仕事を増やすな、グラスだけ洗ってろ」

相変わらず無愛想なやつ。。

 

ドレアムは、女を両手で包むように

まるでハンバーグをパンパンするように丸く丸くボール状にし

店の外へ出て蹴り飛ばした。

女、いやボール女は姿が見えなくなるほど飛んで行った。

俺は唖然としてこの一連の流れを目にした。

 

「当たり前じゃねぇからなこの状況。」

 

ドレアムがそう口にした。

 

いつもなら食い下がる俺であるが

ドレアムと何としてでも近づきたくて

「あんたも昔ここでお世話になったみたいだな!」

 

だな!のビックリぐらいの所でドレアムの顔が0距離で俺に接近した。

 

「Bの血がうずく、消えろ。」

余りにも威圧感があり

いびし顔になった俺も何も言わず逃げるように店を後にした。

 

Bの血?