もうこんな時間
早く起きないと遅刻する
時計を見ると4時
まだ外は暗い
朝焼けにも程遠い。
数年前まえから私は、数字が読めなくなっていた。
実際には、
時計の太い針は8時を刺していた。
そんなことも、つゆしらず
いつものように右肩だけシャワーして
会社へ向かっていた。
「今日はいつもより明るいなーまだ五時なのに」
車内の時計は9時を示している。
だが、このときの私は自分が数字を
読めないというより、時計が読めないことをまだ気づいていない。
いつもの駐車場に車を停め
会社に入ろうとするが
顔なじみのはずのゲートセキュリティマンが
ゲートを急に閉じ私を制止する。
「許可書はありますか!??」と。
どうしたんだろ今日は
私は不思議な顔を含みながら
笑顔を見せ会釈して
ゲートを開けようとした。
「警察呼びますよ。どなたですか?」
いやいや私、しんにょうですよ!?
昨日も出社して挨拶交わしましたよ!!
「し?、しんにょう?さま?そのような社員はお勤めなられていないはずです。昨日は私はここにはいませんし」
私は、何がなんだか解らなかった。
ふと腕時計を見ると太い針が10時を示したが
私には6時に見えた。
まだ早過ぎの出勤だったからこんな対応されるのか?ちょっとでもタイムカードを早めに押させまいと会社のルールなのか?
私は、だんだんイライラしてきたが
ここは、一度時間を開けようと思い
また、後できます。と伝え
車へ戻った。
同じくセキュリティマンも険しい表情を浮かべ
「誰だよあいつ。。。」と。
車内で時間を潰そうとした私はカーナビのテレビをつけた。
お!今日オープンか?どーせ、回収日だろ。。
しんにょうは、たまたま近くのパチンコ屋のオープンコマーシャルを目にしていた。
どうせ会社も入れないし
負けるかもしれないけどこんな朝早いし並んでみようかなぁー
ギャンブル事には目がないしんにょうは、すでに車のアクセルを踏み込んで現地へ向かっていた。