せいきまつなしゃべり

このブログは、社会から遮断された生活を送ってきたアウタサイダー達へ送る 厳しさや社会での生き方のノウハウを愚民である私がレクチャーする日記です。今日も明日も割り箸の一本でカレーライスを食べたいです。そんな生活が出来ているあなたはどうぞこのブログからは回れ右してください。肉体労働者、SNS皆無者、チーマー、カラーギャング、砂糖と塩の区別がつかない若者達へ送るレクイエムです。

生まれ変われるなら何になりますか?

連日連夜、休みのないこの生活。

久しぶりの休みをもらった。

 

そうだ、今日はローランドの見た目を重視することを目標に

メンエスへ通った。

 

歌舞伎町界隈には、ホストの見た目をアップさせるためにメンズエステが、ちらほらある。

 

入店すると受付の女が、

「ぎゃぁぁぁぁ!!蜘蛛だ!!!」

そうだ忘れていた。

俺は、ホストクラブで働いているが

人間の生活に溶け込めるような見た目をしていない。

すぐに店を出て、ローランドへ電話をした。

入店できない旨を話すと

「もう一度同じ店に入ってみろ」

何言ってんだこの人、ふざけるのもいい加減にしろ。

恐る恐る、ドアを開けると

先程の女が受付に居ない。

まさか、ローランド!あの女をどこかに葬ったのか!

いゃ違う 俺の足元から声がする

「先程は、申し訳御座いません!!ローランド様のお店でホストを、やっている咲夜様ですよね!!どうぞ中へお入り下さい!!」

さっきとは打って変わって態度が180度違うこの女は、どうしたのか。

 

ローランドの名前を聞いただけでこの街では我が物顔で歩ける事をこのとき

俺は知った。

 

早速、指定されたリクライニングチェアへ腰をかける

俺は蜘蛛である。

ベットにあお向けになるようにした。

「お任せで」

もちろんメンエスなんて来たことはない。

お任せ一択にかぎる。

「分かりました。お任せですね?一応なんですが、今の見た目が蜘蛛ですが、、、人間に戻りますか?それともローランド様のように犬をお選びですか?」

 

よく喋る女だな。

 

人間、、に、、も、ど?る!!?

 

犬になれる!!??!

 

待て!待ってくれ俺は、人間からボール

ボールから蜘蛛になった生き物

こんな容易い選択で容姿を選んでいいものなのか!?

今までの苦労は、なんだったんだ。

 

迷わず「人間で」

ちょっといぶし銀の人間で

と伝えた。

 

 

ザ・クラブ・スプチューバ

俺は、ローランドと出会い

ペニリーバへ連れて行ってもらうこととなった。

亡き親父の最期の台詞。。

今は、そんなことを考えている暇もない

ひたすらにジョッキを洗っている。

そう、ローランドから紹介され

今は、クラブ・スプチューバで咲夜として

蜘蛛では、あるがホストとして働いている。

ここの店には俺とローランドともう一人、

ローランドとは正反対の顔立ちをしている

なぜかこいつだけ人間のままの姿の男

その名は、ドレアム亮 もちろん源氏名

「おぃ!新人!ジョッキの泡まだついとる!しっかりせんかい!」

俺が働く前からスプチューバでホストをしている為か

いかんせん偉そうな態度をとっている。

どことなく人間の時の俺と性格がにている。

言わずもがなここでのナンバーワンホストは

ローランド、ナンバーツゥーがこのドレアム

そして俺は、まだ指名客を取れてないから番号もつけて貰ってない。。

ここでの働きは俺の人生?蜘蛛の生活において

正しいのであろうか。。

ちなみにドレアム亮

本名は、、、、

そんなことは今は関係ない

スプチューバは、3人で店をきりもりしている。

目指すはもちろんナンバーワン

指名客をつけ売上を伸ばすために

今日も俺はローランドとドレアムのヘルプ

グラス交換、おしぼり交換

あらゆる新人の仕事をこなしている。

人間の時は、ホストに憧れがあったか

蜘蛛になってからと言うと誰かに好かれたい

いやむしろ人間とは距離を置いていた生活をしてきた。

そんな俺が今ではホスト

亡き親父にどう顔を向けていいのやら。

ここに連れて来られたときは内勤志望であったが

ローランドが言う。

「この店は内勤なんて必要ない俺かおれ以外か」

何度も聞いてきたがあまり参考にならない

昔からこの人の発言は中身がありそう掘れば掘るほど薄い。

見た目とフカシだけでやってきたのだろう。

ドレアム亮に関しては、見てくれは犬で例えるとブルドック

野菜だと高麗人参であるが

一本、芯の通った男に見える。

会話なんて一切ないが直感で解る。

ホストは顔ではない。

心。

表裏一体の二人の中、俺はどの位置にも入るに値しない。

とりあえず二人の真似事から始めよう。

 

 

俺か俺以外か

「咲夜!?そんな名前は聞いたことはない。

俺以外は、ここにいるはずがない」

 

目と目が合ったとき

二度も驚きを隠せなかった。

血の匂いの元凶はまさしくこいつであった。

口元から血を流している。

なにかを、喰っている。

 

あれは、生き物を喰ってるのか?

だが、あいつは自分以外の生物が居ないと言ってたはず。

 

「俺は、昔この地で生まれ育った。

今は別の場所で過ごしている。記憶を頼りにデスペラーダへ来た。

この街の状況が全く分からない、今はまだ名前をしっかり名乗れないが申し訳ない

頼む!この街は一体どうしちまったんだ!?

お前以外の生き物は!?」

 

一方的であったが敵対心を向かれていたら俺もこいつに喰われる可能性がある

下手に下手に。

 

「そうか、俺の質問には答えないんだな。

まぁいい、俺もここ数ヶ月前にここにきた。

その時からこの地には誰も居ない。

街?建物なんか始めっから無かったぞ。

それよりお前、変な見た目しているな

もう少し綺麗にしないと。」

 

なんだこいつは、勘違いしていた。

全く俺になんて敵対心なんか無かった。

ん?見た目?

そうだ俺は人間からボール、蜘蛛になってからと言うと全く身なりなんて気にして来なかった。

だが、どうだこいつは、金色の髪の毛

見た目は犬、顔も整っている。

こんな、荒れ果てた地に居そうにない生物だ。

 

まて、俺かおれ以外か?

 

こいつが言っていた言葉を思い出した。

まさかこいつ!!!??いゃこの人は!!!

三度目の驚きを察したそいつは

「やっと、気づいたか?そう俺は元、人間

歌舞伎町でナンバーワンホストをしていた。

今は犬みたいな見た目であるがローランドだ。」

 

まさか、ローランドが犬になりこんな荒れた地

デスペラーダで生活!?

 

これが、俺とローランドとの出会い

亡き親父の最期の言葉の意味を探す旅が

このローランドとの出会いを経て

新天地、ペニリーバでホストをやることになるとは

次回!!!!

ペニリーバ!開業!!ザ・クラブ・スプチューバ

 

いざデスペラーダへ!

実の父ではないが、親父を殺してから早一年

俺は、あれから親父のあの言葉が気がかりで

生まれ育ったシェルターへ脚を運んだ。

ここなら親父の過去や俺の事も聞けば

何か得るものがあると思う。

 

蜘蛛になったおかげで、移動手段が

建物や木

なんでも糸を絡めて綱渡りの様に動くことが出来る。

 

本気を出せば時速60キロはでる。

 

だが、故郷へは2日半ばかかる

最果ての地デスペラーダ

 

幼少期の記憶を辿りデスペラーダへついた俺は、街の有様に目を疑った。

かつては人間がごく普通に生活をしていたであろうに

建物や人が全く居る気配がない。

匂いもしない。

微量であるが血なまぐささがある。

 

恐る恐る近づいてみる

臭いのする方へと

 

「誰だ、おれ以外のやつの音がするぞ」 

 

まずい、血の匂いにつられ無防備にも

人間とは思えない金色の長い毛を纏った

4足歩行の、、

あれは、なんだ。。。

 

犬!?

驚いていたのも束の間、

 

「おい、返事をしろ!ここには、おれか俺以外か居ないはずだ」

 

どこかで聞いたような台詞だ。

 

今更隠れても仕方がない

敵対心を抱かれているであろうが

初めは腰を低く

「俺は、蜘蛛!またの名を咲夜」

源氏名を、適当に名乗った。

 

すると犬であろうそいつが!!!

親父と怒りのトーマス

俺は、テレビの前で寝本尊みたくだらけている親父を後ろから

間髪入れず緑の液体を飛ばした。

後頭部を狙ったが扱いに慣れていない。

親父の腕に付着した。

 

セガレの急襲にも関わらず親父は、なんやお前次はなんのモノマネや。

きったないのぉ?緑のもんがついとるやないか

 

そうだ、俺は間髪入れず緑の液体を飛ばしたが

これの効果あるのか、試してもいなかった。

 

ダメだ反撃を食らう!

と逃げる方向へ向かおうをしたその時

 

突如、親父の苦しそうな声が聞こえてきた。

 

ぐぅううう、腕が熱い!!

 

なんと俺がお尻から放った緑の液体で親父の腕が焼け焦げている!

 

すかさず親父に向かって何発も緑の液体

いゃ、グリーンスカルプチャーと名付けよう!!

攻撃を繰り返した。

 

みるみる内に親父は焦げてゆく。

 

育ての親をこんな、目に合わせやがって

お前は本当は、、、蜘蛛、、でも、

バタン。。、。

言葉を言い切らず親父は死んだ。

いゃ、俺が殺した。

 

最後の言葉が気になるが俺は育ててもらった事は認めるが、

親とも思っていなかった。

 

むしろこれで緑の液体で人間を燃やせる

事を学べた。

 

やはり感謝しようではないか。

 

生い立ち3

人間からボール

ボールから蜘蛛へ

目指す為、日々俺は鍛錬を繰り返した。

だが、お尻から糸を出す。

蜘蛛特有の技を身につける練習がどうもうまく行かない。

親父にガムを買ってきてもらい

一日中、俺が体内に取り入れ肛門に力を入れて蜘蛛の糸の様に出す

もう何日も繰り返すが上達しない。

出るのは、緑の液体だけだ。

まてよ、人間の体から出る物の色で緑?

 

おぃおぃもう身体が蜘蛛になりかけては居るじゃないか。

 

人間から出せない物を出せている。

少しは成長したものだ。

 

親父が、買ってくるガムは機関車トーマス

アンパンマンのガムだ。

俺が喉を詰めないようにと親父なりの優しさだったが、ある日包み紙を見て

俺は怒りを覚えた。

このガムはチューイングキャンディーです。

誤って飲み込んでも大丈夫な作りです。

ガムでは、無かったのだ。

 

この数日、お尻からは液体が出るだけの原因が分かった。

毎日食べていたものは、キャンディーだった。

 

次回、蜘蛛と親父 怒りのトーマス

生い立ち2

結局、日本は韓国に勝って次のトルコの試合に負けた

いや記憶が曖昧だ。

まぁ良い俺はボールに、なっちまったんだ。

思い出せなくても良い。

 

おい!いつまでふざけた事をしとるんや

野太い声が聞こえてきた。

俺は、声がする方へコロコロと転がって行くと

 

「お、おやじ!。」

親父だった。

 

幼少期言うまでもないが、俺は小学低学年まで田舎の海と山しかない鉄壁のシェルターに収容されてたときに

この親父と呼べる人間に

「うちにこないか?」と声を掛けられて

今日に至る。

 

どうしてそんなんになっちまったんだ?

何がボールだ?身体を戻せ!

 

流石に俺も反抗したらお先真っ暗でいいよ♪

なので手足を伸ばした。

だが、収納時間が長くて解放したときには頭が立ったときに地面にくっつぐらい垂れてしまっていた。

自業自得やな。と冷たくあしらわれた俺は、地面に顔をくっつけながら身体も床に密着させ蜘蛛の様に動かすことにした。

 

そうだ第二の人生は蜘蛛!

そう確信した俺は、蜘蛛に為るための練習を始めたのであった。