人間からボール
ボールから蜘蛛へ
目指す為、日々俺は鍛錬を繰り返した。
だが、お尻から糸を出す。
蜘蛛特有の技を身につける練習がどうもうまく行かない。
親父にガムを買ってきてもらい
一日中、俺が体内に取り入れ肛門に力を入れて蜘蛛の糸の様に出す
もう何日も繰り返すが上達しない。
出るのは、緑の液体だけだ。
まてよ、人間の体から出る物の色で緑?
おぃおぃもう身体が蜘蛛になりかけては居るじゃないか。
人間から出せない物を出せている。
少しは成長したものだ。
親父が、買ってくるガムは機関車トーマス
アンパンマンのガムだ。
俺が喉を詰めないようにと親父なりの優しさだったが、ある日包み紙を見て
俺は怒りを覚えた。
このガムはチューイングキャンディーです。
誤って飲み込んでも大丈夫な作りです。
ガムでは、無かったのだ。
この数日、お尻からは液体が出るだけの原因が分かった。
毎日食べていたものは、キャンディーだった。
次回、蜘蛛と親父 怒りのトーマス