せいきまつなしゃべり

このブログは、社会から遮断された生活を送ってきたアウタサイダー達へ送る 厳しさや社会での生き方のノウハウを愚民である私がレクチャーする日記です。今日も明日も割り箸の一本でカレーライスを食べたいです。そんな生活が出来ているあなたはどうぞこのブログからは回れ右してください。肉体労働者、SNS皆無者、チーマー、カラーギャング、砂糖と塩の区別がつかない若者達へ送るレクイエムです。

イエ☆ナシ 9話 フウケマユ

何かに気づいた。

御神村

息を止め 袋詰のゴリランダーを一体引きずりだした。

 

背中に背負いホテルから走って出ていった。

 

駐車場に止めてある高級車にゴリランダーを

ぶち投げていった

 

「はぁはぁこれを後99回か。。」

 

プルルルルル

 

???「ナイスナイスーーオカムーラ!!ソノチョウシィーーーアル」

 

ツーツーツー  

 

今更ながら

常に御神村は、依頼人から監視されている。

 

御神村は、その後も力尽きるまで

ゴリランダーを車に運んでいた。

 

睡魔が襲ってきた御神村は、車に寄りかかり

休むことにした。

 

プルルルルルプルルルルル

 

プルルルルルプルルルルル

 

何度も何響く御神村の携帯電話

 

気付かない御神村

 

どこからともなくカタンカタン

 

下駄の足音が近づいてくる

 

???「オカムーラ ツカエナイネ オカムーラ」

 

謎の上海風情のビシャダイン男が御神村に声をかける。

 

疲れ果てた御神村は、気付きもせず

謎の男に背負われ何処かへ運ばれていくさまを

 

ホテルの一室から私は眺めていた。

 

「あいつもだめだったかヒントあげたのに。」

 

ご紹介遅れました。

 

御神村の隣室のチャマと申します。

 

私は、闇バイトに来た青年 御神村の助っ人として

別会社から承っておりました。

 

彼の最後を見届けるようにとも指示がありまして

 

何より彼はまだ若い

 

こんなところに来ては行けない人間だった。

 

夢を見てたのです彼も

 

大金持ちになって高級車を乗り回して

大きい家に住んで

何不自由の無い生活を送りたかった

ごくごく普通の青年の儚い夢

 

私達、夢請負いサポーターズは、このように

夢の中で 実際はそんなに甘くないよ

とお教えさしあげる仕事でございます。

そんなチャマも夢を見ているかもしれませんね。

 

 

 

「はっあ!!駄目だ寝てしまった!!」

 

御神村は、長い夢を見ていたようだ

すぐさま次のゴリランダーを取りにホテルへ戻った。

 

「あと4か、」

 

プルルルルルプルルルルル

 

???「オカムーラ!デンワデル オソイ シゴト スル」

 

御神村は、依頼人に残りの数を嬉しそうに

まるで今まで解らなかったペネセの意味を知った時のように伝えた。

 

???「オカムーラワタシミテルシッテル」

 

ツーツー

御神村は珍しく自分から通話を切った。

 

部屋には、残り4人のゴリランダー

 

あと残すは一日半ば 御神村は、かれこれホテルについてから何も食べてはいなく

 

いかずちのような空腹音を鳴らした

 

グルぅぅぅん

 

御神村のお腹は空腹の余り

劣化のごとく燃えた

 

そして光った。

 

ピカッ 

 

これより行われるはわたくし御神村の腹に宿し魂 由緒正しき精魂の契

 

突如光りだした御神村の腹が唱えだした

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」

 

キングサイズのベッドからはみ出るほど腹がふくれあがった御神村

 

まるで、フーセンドラゴン

 

 

風天の虎さん

 

偶然のジョナサン?

 

俺はやっぱりグルテン派の小間さん三十路

 

膨れ上がってフワッと一瞬 宙に上がった

 

今までのことが走馬灯のようにかけめぐった

 

あの時出会った屋上の天使風情のクソガキ悪魔に

わたしゃ何度もこうやって殴られて

飛ばされたんだ

 

許さない!!絶対に許さない!!!

 

ババアは全てを思い出した。

 

ジジイと一緒にあのクソガキを懲らしめよう。

 

御神村の身体を間借りしていた

ババアの御霊は言うまでもなく

あの時の天使ババア

 

ジジイと大好きな老後のギャンブル

私の墓場を怪我した

あのガキが憎い

 

ベランダから思いの丈を叫んでいたしんにょうは

またしても背後から迫ってくるババアを

 

今までの事を全て消し去る勢いでパチンコ屋の

コの字の電飾を素早く広い

ババアを殴りまくった

天使とか悪魔とか

人間とか

無心でそれでも何かを見つけたくもあったしんにょうは、ジジイもついでに殴ろうとまでしていた。

 

当たり一面に広がる血飛沫に

「キェエエエエエエエエエ」

 

と叫ぶしんにょう 

屋上の三人にしか聞こえない

 

見えない 恐ろしくも悲しいモンスターが爆誕してまったのだ。