せいきまつなしゃべり

このブログは、社会から遮断された生活を送ってきたアウタサイダー達へ送る 厳しさや社会での生き方のノウハウを愚民である私がレクチャーする日記です。今日も明日も割り箸の一本でカレーライスを食べたいです。そんな生活が出来ているあなたはどうぞこのブログからは回れ右してください。肉体労働者、SNS皆無者、チーマー、カラーギャング、砂糖と塩の区別がつかない若者達へ送るレクイエムです。

ワキガマン!憎しみ 5話

ワキガマンは、坊主の身体を使い

どうせならと

頭で木魚を一定のリズムを刻み打ちつけてみた。

 

痛い

 

結構固い木魚

 

祭壇の前に正座をすることもなく

生前祭で使われた

俺が12の時の遺影に木魚を叩くポンポンの棒を投げつけてみた。

 

勢い余って跳ね返り

今、俺のツルツルの頭にサイドブレーキのように

ちょうどど真ん中にぶっ刺さった。

 

恐ろしいことに

ワキガマンは、血をダラダラと流すだけで

とうに痛みなど感じていなかった。

 

否!!御霊である為。

 

 

俺は、頭に刺さった棒を力一杯に引き上げ

抜ききった

もう一度、遺影に向かって投げ込んだ

 

見事に遺影の頭のど真ん中にぶっささった

 

ちなみに12の時の遺影として使われた写真は

小6の時に修学旅行に行かす金が惜しいと

両親が家の庭で修学旅行にあたかも行きましたよ的な風景をDIYしその前で

苦い顔でピースしている時の写真が使われていた。

 

晩御飯はいつもより豪華で

世間なら焼肉

俺の晩御飯は大好きだったババアの左足

いやマヨネーズ一本であった。

 

出来ればその時のわんぱく食いをしている写真を

遺影として使って欲しかったなぁ

 

と頭から流れ出る血を拭い

ワキガマンは、思い出に浸っていた。

 

俺は自分が今

ワキボウズであることを

再認識する為に写し鏡の前に立ち

改めて坊主の顔や身体を隅々と見ることにした。

 

「ぼちぼちイケる」

坊主は、髪の毛がないだけで

普通にそこらの一般人よりちょいカッコいい系の

目の力がないスメアゴル似のイケメンあんちゃんであった。

 

ロード・オブ・ザ・リングのあのスメアゴルです。

 

一般的にはあれは、人間じゃなく人間界のランクで言うなら

ダリットが妥当であろう。

 

ワキガマンは、既に視力

いや考えてみる

という本来の機能を果たせていなかった。

 

普通の人ならスメアゴルは、イケないのである。

と何故の声が又も助言をする。

 

俺はくまなく自分の事を鏡で見終わった後に

ひとまず

筋力を鍛えるためにその場で腕立てをした。

 

3回で辞めた。

なんか違う

 

それは、俺でも流石に分かった。

 

と、

 

急激に腹痛押し寄せ

ギュるるるるるるるる

凄まじい爆音が腹を鳴らす

 

無痛のはずの御霊でも感じる急激なハライターを食らった。

 

するとワキガマンは、お尻を丸出しにして

ちょっと力んだだけで

うんちと一緒に食べたスマホ

お尻からニョキッた。

 

数時間前に癇癪を起こして食べた

スマホが出てきた。

 

運がついてる。

 

取り敢えず電源を入れてみた

 

普通に使えた

 

安堵のあまりに俺は再び腕立ての姿勢に戻り

手を使わず舌でスマホを操作した。

 

べちょ

 

LINEの通知が1通あり

 

父親から

 

「あの世は、どうですか?こんな形になりましたが、もし天国と地獄があるならと思い先に地獄へ行くように手配をしたので良かったら地獄いけたってLINEで教えて下さい(笑)す、まん親父なりにちょっとふざけた。今の忘れて、ほなの!あっほな。ならまた会えるかもに伝わってしまうからざまぁみせらせにしとけって横でおかんが煩いから、というわけで ざまみせらっせん。ごじったほな!」

 

と、すんごいチャット内容と

デビル、お墓、おばけ、鬼、のスタンプ連打が

今も鳴り止まない。

 

俺が生前時ボコカスにしていたと言えど

ここまでの人を貶す言葉を送れる

なんて

まさに苛めの主犯格は、担任だったみたいな

気持ちです。

 

最後、誤字って焦って

やっぱり、ほなって使ってしまうのが、

親父らしい。

 

LINE、見てしまったから既読になるんだけど

どうしよこれから。

 

次回、身内が案外早く坊主を訪ねに来てしまう。