せいきまつなしゃべり

このブログは、社会から遮断された生活を送ってきたアウタサイダー達へ送る 厳しさや社会での生き方のノウハウを愚民である私がレクチャーする日記です。今日も明日も割り箸の一本でカレーライスを食べたいです。そんな生活が出来ているあなたはどうぞこのブログからは回れ右してください。肉体労働者、SNS皆無者、チーマー、カラーギャング、砂糖と塩の区別がつかない若者達へ送るレクイエムです。

ワキガマン 次の宿 3話

俺をぶちころした

住職は、いそいそと

何やら電話を掛けている。

 

「お父様、お母様、息子様は無事に天国へ向かわれました。」と

 

どうやら

俺の両親へ話している。

 

 

生前祭で、誤って棺桶が開かなくなり

死んでしまった。

 

そう、俺は自負していた。

 

図ったな。

 

やられた。

 

これは、生前祭と言う建前で

息子の息の根を止める企てだった。

 

たしかに、俺は

この歳まで実家ぐらしで仕事ももう4年もせずに

家の事も手伝うこともせずに

母親に出されたメシが少しでも口に合わない

その日の気分で

味覚なんて変わるもので

毎回合わなければちゃぶ台をびっくり返し

 

週3で親父のクレジットカードから

大好きなチュピポンのフィギュアを買い漁ったり

 

勝手に家の表札をぶちこわし

下駄代わりに履いてみたり

 

もちろん家庭内暴力つっても

俺が一方的にしばきを加えたり

 

そんな事が色々あったせいか

 

こんな形で殺められた訳だ。

 

腐っても俺はお前らの息子やぞぉ

 

俺は、坊主を呪う事は辞め

 

忌まわしき両親へ対する報復について

考えていた。

 

まずは、人間の中に入り込み

御霊を寄生させることにしよう。

 

そうこう考えていると電話を受けていた

両親が葬式屋に戻っときた。

 

もちろん小判を、坊主の懐に納めて

 

どれどれ俺の賞金首は、いかほど?

 

 

たったの小判2枚と鬼殺しの紙パック下げ1つであった。

 

人を殺めるにはリスクでかくねぇかあ?

 

何にせよ坊主は頼まれてしたこと

 

つまり、悪気はない。

仕事である。

 

所詮俺の命なんて

その程度のもの

だがしかし、残念だったな

俺はこうして生きている。

 

両親は、坊主に渡すものと一礼し

すぐにその場から去っていった。

 

棺桶の中を一度も見ることもなく

 

どんだけ恨んでるね〜んてか?

 

1人になった坊主は

仕事を全うすべく

終わりのお経を唱えてる

 

隙だらけじゃないか

 

こんな金に目をくらんだくそ坊主

 

こいつにしよう

ひとまずこいつにしよう

 

俺は、坊主がポンポン木魚ってる腕が上がった隙に

坊主の脇にダイブした。

 

くせぇええええええええええ!!

 

 

次回、ワキガマンwith坊主

二人でワキキュア脇ハート!