屍とかした俺の亡骸は、
坊主の手によって骨壷に入れられる事もなく
まるで、甲子園球児がマウンドの土を集めるかの如く
透明のパウチに入れられようとしてい
ん?
俺は何故、まだ意識や
坊主の行動が見えている。
はたまた
俺は自分の亡骸を上から見下ろしている。
そう、ワキガマンは誤って坊主に燃やされてしまったが
悲しい事に死にきれず
怨念として宙を彷徨っていたのである。
哀れだな
自分が、こんな死に様になって
まさか御霊だけ存在することになるとわ。
どんな形になれど
まだ死んでいない
それだけは、救いである。
ワキガマンは、坊主の行動を一通り眺め
いつか絶対に呪ってやると心に誓った。
享年21ワキガマン〜
御霊として転生
次回、お前の脇におじゃまします。