せいきまつなしゃべり

このブログは、社会から遮断された生活を送ってきたアウタサイダー達へ送る 厳しさや社会での生き方のノウハウを愚民である私がレクチャーする日記です。今日も明日も割り箸の一本でカレーライスを食べたいです。そんな生活が出来ているあなたはどうぞこのブログからは回れ右してください。肉体労働者、SNS皆無者、チーマー、カラーギャング、砂糖と塩の区別がつかない若者達へ送るレクイエムです。

優しさとは。

今日は12月25日

 

クリスマス街は賑やかお祭り騒ぎ〜

 

私は、元パイロットの今はホームレス

 

店のダクトを抱いて寝ていた。

 

冬の寒い朝の空気を吸う。

 

寒さには耐え難いが

この時間は好き。

 

濁りも何も無いこの空気を

深呼吸してゆっくりと吸って吐く。

 

今の私は、汚れまくっている

 

この一時だけは、昔の自分を思い出す。

 

と、

さて今日も私は、資金源を集めに

ゴミ拾いやらと忙しい。

 

タイニーベルト

 

今年こそは、誰か手に入れたのかな?

 

あるかも、分からないタイニーベルト。

 

ケンタッキーフライドチキン店を離れよう。

 

「おじさん、これあげる。」

 

こんな汚らしい私に声をかけてくれる

子なんていないはず。

 

幻聴が聞こえたみたいだ。

 

「おじさん!お腹すいてるでしょ!」

 

めっちゃ空いてます。

幻聴では、なかった。

私は、振り返り声のする方へ視線を送った。

 

そこには、小学生ぐらいの男の子が何かを私に差し出して立っている。

 

「これ食べなよ!」

 

と、私が返答するまえに強引に手に押し込んで走り去っていった。

 

「なんだこれは、、、ハハハハ、フライドチキンか。。」

 

小学生ぐらいの子供に食べ物を恵んでもらう。

 

情けない。

 

いや、追いかけてお礼を

しっかりお礼を伝えないと

 

私は、走った

久しぶりに走った。

 

さっきの男の子が、お父さん、お母さんに両手を引かれ

クリスマスのムードの後ろ姿を見つけた。

 

私は、声をかけるのを辞めた。

 

というより出来なかった。

 

今のこの姿を

たぶん、同世代であろう

男の子の親に見られたくなかった。

 

プライドが邪魔をした。

 

パイロットを辞めたが

未だにプライドだけ残った。

 

情けない。

 

親子の声が聞こえた。

父「さっきどこいってたんだい?」

母「そうよ、プレゼント買いに行こうとしてるのに急に走っていって」

子「ゴミ箱に残したチキンおいてきたのぉ!ハハハ」

父母「偉いねぇちゃんとゴミ箱になんてハハハ」

 

私は、追いかけるのを辞めたはずであったが

 

会話が聞こえた瞬間

手に持っていたフライドチキンを

まるでナイフを持ってるかのように

かざしながら

親子に声をかけた。

 

「先程捨てられたゴミ箱です。」

 

と、

男の子が、驚いた顔でこっちを見ながら

「ゴミ箱は動かない」

言った。

 

父母「これは、ゴミ箱じゃないゴミだよ」

 

私は、自分の身分を改めて知った。

 

ゴミ箱では、なくゴミなんだと。

 

床に手をついて

たいにーべると

たいにーべると

と呟いた。

 

サンタならたいにーべると

知ってるか?

たいにーべると