206号 スペシャリティルーム
VIP御用達
数々の富豪たちが夜を明かしたこの一室で
私はもふもふの絨毯の上を汚い靴を履いて歩いている。
足先に感じるは正しくペルシャ猫の背中の感触
例えて言えばだ。
日本じゃ猫の上を歩く
いや踏むなんて
以ての外
軽いジョークじゃないか
フフフッ
ほくそ笑んでいる私の携帯に着信があった。
???「へーい!ミカムラ!そっちについたんならレンラク!レンラク!」
そう、私の名前は御神村
片言で話す通話相手は、、、
ここじゃまだ言えない。
???「ハジメニ テンジョウ から出てるヒモをヒッパッテ!!ひっぱって!!!」
部屋を入るなりに気になっていた天井から伸びている紐を
なんの疑いも無く指示通りに両手で引っ張った。
勢いのあまり何やら大きな荷物とともに
少々天井もぶち壊れた。
VIPルームの割に案外脆いんだな
???「ミカムーラ!!音!すごい死んだ?死んだ??」
通話を無視して
俺は落ちてきた
荷物に触れた。
な、なんだ
なんだこれ、、、
???「ミカムーラ!それ触らずに見張って!!!」
ツーツーツー
そう言い残し電話が切れた。
触るなも何も
もうふれてしまった。
そして、先にゆえ。
なんと御神村の眼の前にはヨンスンバクハン
つまり、GORILLAのカーナビ百個と書かれた
リアルゴリラが袋詰にされていたのであった。
よくよく見ると袋にも
「触るな危険!」
とご丁寧に書かれていた。
すぐに、俺は通話相手に連絡した。
御神村だ。
御神村だ。
もし、もし。
御神村、。。。
ツーツーツー
でやがらねぇ。。
クソインチキ台湾風のビシャダイン風情が!!!
俺は袋に詰められたゴリランダー100個?
百人を食べてみることにした。
冷静に考えれば
ゴリランダーとゴリジャクセスの違いも分からずに
通話相手にブチギレていた
俺はアホなのかと。
気を取り直して
電話では、なく。
メッセージを送った。
「売りもんだな?」と。
電話がなった。
???「ミッカイナイよー!!」
ツーツーツー。。。
電話が切れた。
俺は、今まさにゴリランダー100人を三日以内に売らないといけないノルマ発動真っ最中
闇バイトを始めた青年こと御神村である。
そんな波乱万丈人生の物語である。